INTERVIEW
小比類巻貴之
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チェ・ホンマン
TURBO
マモル
藤原あらし
ロシア期待の超新星




―先日は、見事なKO勝ちでしたね。
マモル 結構早い時間でKOしたのは初めてだったんでうれしいのと、ビデオ見たんですけど、相手のパンチが結構速かったんで… まぁほとんどよけてたんですけど、最後に良い形でハイキックが相手の頭部をとらえたんでよかったですね。
―もともと狙っていたんですか?練習されていたんですね?
マモル もともとは右のハイの練習はやっていて、それはこの前の試合がもともとデニス選手じゃなくて漆谷選手が相手で組まれていたので、彼がサウスポーだから右のハイキックの練習をしていたんですけど、対戦相手がデニス選手に代わってオーソドックスタイプだったんで、まぁ右のハイも一回出したんですけど、かわされて。それで首相撲から押し込んで、左ハイが上手い事決まったって感じですね。
―あれは狙っていたんですか?
マモル あれは、普段から練習でも使っていた技で。押し込んだり、廻り込んだりして、離れ際から左ハイキックっていうのは僕の得意技の一つなんで。だからもう自然に出た感じですね。
―なるほど。その見事なKO勝ちに水をさす(?)形で、井口選手が登場しましたね。
マモル あー、井口?井口だっけ?すごい頭テカテカしてたのは憶えてますけど(笑)。いいように盛り上がっているからいいんじゃないですか(笑)?
― リング上でも舌戦を繰り広げていましたが、あまり眼中にない感じなんですかね?
マモル まぁ、眼中にないというか、ホントにその他大勢の1人でしかないんで。でもああやって、直接アピールしてくるってことは、それだけの何かがあるんでしょうね。アマチュアから修斗のリングに上がっている選手であれば、いきなりああいう事は出来ないから、彼みたいに他のリングで活躍して、修斗に入ってきていきなりああいうアピール、盛り上がってくれるならまぁいいんじゃないですかね。結局は自分が頑張らなきゃならないんで。
―7月30日の後楽園大会で世界5位の久保山選手と対戦するみたいですよ。
マモル 勝っていれば、いずれは自分ともやる事になるかもですね。
―まずはランカーと戦って上に行けばマモル選手との対戦もありえますね。
マモル そうですね、みんなランキング内の選手であればオレと戦いたいっていうのは当たり前であって、公の場で対戦したいって言いまくっているのが彼だっていうだけの事ですからね。観ている側の人たちからすれば、盛り上がっているからね、でも昔から修斗観に来てくれている人達はそうじゃない人ももしかしたらいるかもしれないし。まぁ、それは僕がどうこう言う事でもないし。
―もともと柔道ベースの方だったんですね?
マモル そうです、あんまり柔道っぽく見えないかも知れないですけど。
―中学、高校で柔道をされて、プロの選手になろうと思ったきっかけは?
マモル プロのリングに上がりたいっていうのがあって、卒業後1年間鳶の仕事をしていたんですけど、若いウチしか挑戦できないなって思って、仕事も辞めて、横浜ジムに入門しましたね。
―何か影響された事があったんですかね?
マモル 何ですかね…特に何か観た訳でもないし…柔道部引退した時に、体重別で打撃、寝技も出来る格闘技って考えて。僕は身体が大きくないから、修斗がいいかと思って。柔道やっていたんで、その経験が活かせるのがいいなって思って。仕事も一生懸命やっていましたけど、プロになりたいって思い込んだら、中途半端じゃいけないって思って。
―この道を選んで、良かったですね。
マモル もちろん!ここまで成功してなくてもそれは思ったですね。この世界に踏み込まないで、そのまま仕事続けても今頃には後悔したと思うんですよ。世界王者にもなったし、今自分が生きる自信になっていますね。始める時に2年で芽が出なかったら辞めようって覚悟で始めましたから。2年でプロデビューも出来ましたからね。
最初から世界王者になってやろうって思っていませんでしたから。デビューした年は5月で4試合しましたからね。2戦目で秋本じんさんに勝ってクラスAに昇格しましたし。4連勝して、世界を目指す気持ちになりましたね。
―ファイトスタイルは、柔道経験者ですが、グラップラーなんですかね?
マモル 僕はそういうのはあまりこだわらないですね。シューターですから「打・投・極」が出来て当然。敢えていうならば、打撃で勝ちたいかなって気持ちはありますね。一本で勝つのも魅力ですけど、観ている人たちには、KOで勝つのがわかりやすいですからね。僕的にはKOで勝つのがかっこいいっていうのはありますね。一番単純で、わかりやすく、盛り上がる勝ち方だと思うんで。それが出来るようには練習してますね。試合は立って始まるんで、最初の打撃の攻防で勝ってもいいんじゃないかなと。
―やはり気になるのは頭の話なんですが(笑) その頭はいつ頃から?
マモル 待ってましたって感じで(笑)。ハイ、これは2階級制覇に挑戦した、漆谷選手との試合(2003.12.14)の前にやっちゃいました。
―どうしてボンバーヘッドに?
マモル イケメンの漆谷選手に対抗するにはアフロだろって皆が言い出して…そのリクエストに応えて偉大なるボクシング王者の具志堅用高さんにあやかって。
―ちょっと似てますよね。意識されて。
マモル そう、それで最初はイヤだったんですけど、いざやってみたら僕的には「いいかなっ」て思って。やっぱり人前に出る商売なんで、インパクトがあった方がいいかなって思って。
―手入れ大変でしょう?
マモル 手入れ、結構面倒臭いですね。僕の場合は床屋さんで一番小さいロッドを巻いてもらっているんですけど、乾かしながらコームで起こすっていう…洗ってからこの形にするのが大変で…結構肩こるんですよね(一同爆笑)。20〜30分くらいかかっちゃうんですよ。ホントに乾燥しないときれいにまとまらないんですよ(笑)。「マモル」として公の場に出る場合はビシッと決めておかなきゃいけないですよ。
―なるほど、では普段は結構丸まっていたりもするんですね?
マモル そうですね、ニット帽かぶったりもしますし、コレそんなに大きくないんで、ペタっともなりますよ。デビューした頃は髪の毛長かったんですけど、練習の時に切れ毛抜け毛が気になっちゃって、短かめにしたんですけど、そこからはボウズにもしたし。
―アフロにして、周りの方の印象は?
マモル それにして始めての試合は、会場がNKホールだったんですけど、花道長いじゃないですか。応援に来てくれた仲間が「カツラか」って思ったらしいですよ(笑)。
入場テーマも「暴れん坊将軍」のテーマにしてびっくりしてましたね。バンタム級獲って2階級制覇してから、今の「マモル」が誕生しました。

マモル(まもる) 
出身:神奈川県川崎市
生年月日:1977年5月29日
身長:162cm 
体重:62kg
所属:シューティングジム横浜
格闘技歴:柔道、総合格闘技
主な実績:修斗初代世界フェザー級王者、修斗初代世界バンタム級王者(現王者)、1998年東日本アマチュア修斗選手権フェザー級優勝
対戦成績:プロ修斗17戦13勝(4K.O・2S)2敗2分
最近の成績:・05.05.04プロ修斗公式戦 ○vsストニー・デニス(1R 1′36″T.K.O)・05.01.29 プロ修斗公式戦 ○vs生駒純司(3R判定)・04.09.26プロ修斗公式戦 △ vsホビソン・モウラ(3R テクニカルドロー)
(C)モッツ出版

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